風力発電の環境問題には騒音、電波障害といったものの他に鳥問題、景観問題、航空法の塗色問題があります。環境庁は大型風車の公園内設置を批判する態度をとっていますが、日本の地で採算性のある風力発電を設置できる場所は非常に限られていることを考慮して、試験的に一周期(風車の寿命が17年といわれている)間試験的に設置許可を出して国民の意見を聞いてみてはいかがでしょう。

 風力発電が地球環境の改善に寄与していることは周知のことであり、後世に残すべき環境保全のために、国が、もっと視野を広げた政策に取り組んでいたけるようお願いしたいものです。

 国民が、どれほど自然エネルギーを利用することで少しでも地球の環境を改善したいかという気持ちを持っていることか。

 大きな風力発電機が昼も夜も、いかなるガスの排出もなくエネルギーを生産する様子は世界中で受け入れられた環境保全対策であり、本能的に理解できる雄壮でやさしいイメージでしょう。

鳥が飛行中に風車に衝突してしまうという、不幸な事故です。

風車の回転数は風速13m/s以上で1分間に約20回転(直径70m風車の場合)

通常運転では10から20回転です。羽根の先端では高速道路上の車速から新幹線の速さです。

鳥が風車に衝突する確立は居眠り飛行や操縦ミス的な飛行と考えられるのではないでしょうか。ほとんど同じ方向を向いて回転している風車に自動車ほどのスピードで生活している鳥がそんなに簡単に衝突するのでしょうか。

欧州では欧州全体の風車に一年間で衝突する鳥の数は一回のかすみ網などで死亡する数にも満たないという表現で、あまり問題視する必要のないことをアピールしています。

希少動物の保護的な観点では十分な距離を確保することで問題ないのではないでしょうか。風車は風の無い日には回転しませんし、最新式の風車は回転速度を落としたまま運転を続けることもできるのですから。

風車が回転する風切り音はナセルの上に巣を造らないかぎり、波のはじける音よりも雨が近くではじける音よりも、風でザワつく巣の周りの小枝や葉っぱの音よりも静かです。

風車は風のないときには全く音を出しませんし、クラクションのような警告音ではありません。自然の中の危害を加えない風切り音なのです。通常200m離れると風が耳をかすめる音の方が大きく感じるほどなのです。

風力発電機が海岸線でゆっくりと回る光景を見た方はどのような印象を持たれたのでしょうか。環境庁が公園内に大型風車の設置を認めないには、法律に規定されているからという一本気な理由だけなのでしょうか。

日本の風の強い場所は海岸線が多く、現在公園に指定されている地域がたくさんあります。そのために、風力発電機が設置できないということになります。年間設備利用率が一定以上の地域では環境保全効果が十分評価できるのではないでしょうか。

世界的にも自然エネルギーや環境そのものに対するパラダイムの変換が行われている中、国土庁が国民の意志をどのように反映できるのかウォッチしていきたいものです。

航空法が改正になります。ナセル上部105mまでの風車に中高度白色障害灯を設置すれば赤色はなくて済みます。ところが赤色の変わりはいいのですが、各風車にこれを設置すると、大きなウィンドファームでは環境破壊光線になってしまいます。航空局の常識ある指導をお願いしたいものです。

東京航空局では、この問題に感心が薄いために一部の地域で集中的に障害灯設置の要求を業者に指導しています。RPS制度が始まる今年から風車がさらに多くなります。事務所の中で暮らしている方にも地元の願いを聞き入れていただきたいものです。